今回解禁された本編映像では、77歳の儀助が祖父の代から続く日本家屋で、ひとり丁寧に淡々と暮らす毎日のある朝の一幕が映し出される。自ら高級ハムで朝食を作り、食す。杜仲茶のお茶漬けで締める。歯を磨き、洗濯をし、食器を洗い箒で掃除をする。食後のコーヒーは自家焙煎。その姿はいたってシンプルな日常のひとコマでありながら、モノクロの映像や静謐な中でのひとつひとつの音によって、観る者を没入させ魅了していく。

また本作では、まるで儀助の分身のようにも感じられる、古風な日本家屋も見どころのひとつ。映画全体を読み解くのに重要な、吉田監督の解釈が込められている儀助の家は、ロケセットではなく、築100年以上の文化遺産レベルともいえる実際にお住まいのお宅。そんな日本家屋での撮影について吉田監督は「撮れば撮るほど豊かな“表情”を見せてくれるこの家が、もう一人の主人公のような存在感を出してくれたと思います」と話す。先んじて行われた一般試写でも「独特な雰囲気があって素晴らしかった」「陰影の中でこそ映える日本古来の建築が、息を呑むほどに美しい」と絶賛の声が上がってる。

本編映像はこちら https://youtu.be/3wN6kHp6Oyw

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