<監督:岩崎裕介 コメント>

自身として初の長編で、右も左もわからぬままがむしゃらに作り上げた作品です。本当に俳優部・スタッフの皆様に引っ張り上げてもらって、ここまで来られました。アナーキーで不条理な作品ですが、とびきり高密度・高純度な仕上がりです。そして初めて映像で本音を吐けた気がします、それがベルリンという地でどこまで伝わるのか、楽しみです!

<染谷将太 コメント>

ベルリン国際映画祭に出品という嬉しい一報が入りました。ですから急遽情報解禁となります。この読み切れない展開が『チルド』らしくて嬉しい限りです。
鬼才溢れる岩崎監督と、悪戯心溢れるスタッフキャストの皆さんと共に、現場を走りきって振り返ってみたら、そこにはジャンルレスなホラー映画が爆誕していました。
混沌とした世の中に投げつけるようにして作り上げられ、チルドされたこの作品。インターナショナルな場でどう暴れるのか?楽しみで仕方ありません。
寒いベルリンの地に『チルド』はお似合いだと思います♡

<唐田えりか コメント>

岩崎さん、岩崎組の皆様、おめでとうございます。
脚本を初めて読んだときの興奮、良いことが起こるのではないかという予感までも感じました。
染谷さん、西村さんと現場で対峙したとき、それは確信に変わりました。
私にとって大きな学びとなり、物作りの楽しさを改めて教えてくれた作品です。
ベルリン国際映画祭から本作が羽ばたくこと、本当に嬉しいです。お楽しみに!

<西村まさ彦 コメント>

ベルリン国際映画祭に本作『チルド』が選出されたことを、大変光栄に思います。
人を「人」としてではなく、「物」として扱ってしまう——そんな現代社会の歪みが、この作品には静かに、しかし鋭く映し出されています。
観る側に安易な答えを与えるのではなく、「人間とは何か」「社会とは何か」を突きつけてくる、非常に挑戦的で、観る人に強い問いを投げかける作品だと感じています。
この度の選出は、本作が持つ可能性が国境を越えて届いた結果だと受け止めております。

<Barbara Wurm/バルバラ・ヴルム (ベルリン国際映画祭フォーラム部門ディレクター) コメント>

なんとエキサイティングな長編デビュー作だろうか!
本作は、実力ある俳優陣の多彩な演技、成熟していながら同時に瑞々しさを失わない演出、そして何よりも説得力のあるコンセプトによって、我々に強い衝撃を与えた。
コンビニエンスストアという空間を、日本の高効率社会の世代横断的(あるいは反世代的)なミクロコスモスとして捉え、それを「社会批評的ホラー」というジャンルに包み込んでいる。
新自由主義的な世界における非人間的な労働環境が孕む耐えがたいシニシズムは、描写や台詞の中にではなく、私たちが生きるこの「世界」そのものの中に存在している。
この映画は一枚の鏡であり、それは歪んだ現実を写す鏡なのだ。

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