‘児童文学界のノーベル賞’とも称されるアストリッド・リンドグレーン賞を受賞した韓国を代表する絵本作家ペク・ヒナ氏の名作『あめだま』(英題:Magic Candies)。コミュニケーションをとるのが苦手な少年・ドンドンが不思議なあめだまを通じて心の声が聞けるようになり、初めて他人の心を理解し、自身の気持ちを伝えることができるようになる過程を描いた短編作品。本作は、同氏の『あめだま』『ぼくは犬や』(韓国・Storybowl社刊、日本・ブロンズ新社刊)2作品を原作に、東映アニメーション株式会社が製作し、フルCGアニメーションとして映画化。
監督を務めるのは西尾大介氏、プロデューサーは鷲尾 天氏。二人は『ふたりはプリキュア』シリーズを手掛け、日本のアニメ文化に多大な影響を与えてきた名コンビが再びタッグを組みます。音楽は、日本アカデミー賞最優秀音楽賞受賞の佐藤直紀氏が担当、物語の世界観を一層豊かに彩ります。アニメーション制作は『THE FIRST SLAM DUNK』で知られるダンデライオンアニメーションスタジオ。CGスーパーバイザー清水剛吏氏、アートディレクター江場左知子氏をはじめとする精鋭クリエイターが集結し、緻密なCG表現と独創的なビジュアルで原作の温かい世界観を忠実に再現。韓国ロケを通じて、2000年代初めの韓国の情景を丁寧に描写しアパートや文具店など、原作の世界を鮮やかに描き出すことに成功している。