外本ケンセイ(漫画家)
さざ波の様な違和感が確信に変わり底無しの絶望へと飲み込まれる。VHS の映像表現を含め全てがじめっとして、それが懐かしくて心地良くて恐ろしい。新たなJ ホラーのスタンダードになって欲しいと思える作品です。
的野アンジ(漫画家)
私たちはこの怪異の正体に
近づきたくないのに近づき、
見たくないのに目を凝らしてしまう。
何かに誘導されているようで不気味です。
皆口大地(「ゾゾゾ」「フェイクドキュメンタリーQ」)
この映画は恐怖を描いています。
それは遠くて小さい存在かもしれないし、大きくあなたのすぐそばにいるかもしれません。
この映画にモンスターや悪役、殺人鬼は登場しません。
しかしそれよりもあなたにとって怖い存在が登場しているかもしれません。
登場するキャラクターが丁寧に魅力的に織りなす湿度の高い恐怖をしっかりと感じ取って下さい。
恐怖の正体がどんな輪郭をしてどんな姿をしているのか?それはあなた次第かもしれません。
山森めぐみ(漫画家)
静かなストーリー展開から、徐々に増していく違和感と得体の知れない気持ち悪さ。
特にビデオテープの画質の粗さと音の使い方が巧妙でゾクゾクします。
ホラーとしての側面だけではなく、突然消えた弟を巡る家族間の言いようのない感情にも触れられていて気持ちが揺さぶられました。
含みを持たせたラストには色々な考察ができそうです。
続編があるのならば是非観たいです。