映画にちなんで、吹替キャスト陣に「人生を変えた出会い」を尋ねると、綾瀬は「“人”ですかね…。お仕事の人も友達も、出会うことで自分が本当に好きなものを確認することができたり、この仕事を続けていることもそうですね」と周囲の人々の存在の大きさを口にする。

柄本は「いま演者として出させていただいていますが、将来の夢で映画監督になりたいというのがあって、そのきっかけとなったのが小学校3年生の時に見た『座頭市』です。僕にとっては大変に大きな出会いでした」と自身の“原点”を語る。

鈴木は「僕も本当に人と役との出会いでここまでこられたなっていうふうに思います。あとは、プライベートなことで言うと、野球をやり始めてから、自分もちょっと変わったかなというのはありますね」と明かしてくれた。

いとうは「20代最後のほうにゴールデンレトリバーと出会って、アトムというんですが、アトムのおかげで、地獄をさまようような日々を過ごしていたんですけど、『自分らしく生きていいんだよ」と教えてもらった気がして、人生が変わった瞬間でした」と振り返った。

舞台挨拶の最後に、サンダース監督からサプライズで、監督の手描きによる各キャラクターのイラストがキャスト陣ひとりずつにプレゼントされた。綾瀬は「ビューティフル!」と喜びを表し、柄本は「いま、手汗がすごいので…」と受け取ったイラストを汗で濡らさないように大切に持ち、鈴木も「メチャクチャかわいいです!“To Fuku”って書いてくださっていて大事に飾ります!」、いとうも「涙が出そうです!額に入れて飾ります」と感激していた。サンダース監督は「たまたま近くに紙とペンがあったので(笑)。オークションサイトで売っていただければ少なくともそれぞれ5 ドルにはなるかと…」とユーモアたっぷりに語り、会場は笑いと拍手に包まれていた。

最後に、綾瀬は「本当に動物たちの目の動きや手の動きだったり、細かいところまで感情が見えるので、細部まで楽しんでいただけたらと思います」と語り、サンダース監督は「自分のキャリアの中で、製作過程で何度も何度も見ているのに、上映にこっそり入っていってしまった作品はこの作品が初めてです」と誇らしげに作品を送り出し、会場は温かい拍手に包まれた。

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