めぐみと一緒にお弁当屋をする亮二役の北村は、長編映画としては初めての河瀨組参加。河瀨組の徹底的なリアリズム演出について「本物を撮ろうとすると当然きつくなる。それはもちろん理解して参加しました」と覚悟を語り、撮影前にお弁当屋に見学に行き、役のモデルとなった人物と対面したという。そんな経験を通して「上っ面で演じても通じないと思った。この映画の現場に入ってお芝居を見せるというよりも、この映画で描かれているような現実がある事を伝える人間として現場に入れば良いと思った。ただの人間として入って、感じるままに現場にいました」と回想した。

心臓移植のドナーとなる少年の父親・雅也役の永瀬は、近年の河瀨作品の多くに出演。今回も「河瀨組だ!という日々」を感じたそうで「監督は物語の前後もお撮りになるので、映画に出てこない所からも詰ませてもらえる。改めて身が引き締まりました」と感激。俳優陣は初号試写を鑑賞したそうだが、河瀨監督曰く、初号、映画祭、日本公開という編集の異なった3バージョンが存在しているそうで、永瀬は驚きながら「日本公開版では出演していなかったりして…」と発して笑いを取っていた。

また、“人生において大切にしているもの”“心にずっと残っているもの”を『たしかにあった●●』として発表。北村は「たしかにあった津原さんの言葉」といい「仕事がない時に僕がお世話になった人。3、4年前に亡くなってしまいましたが、仕事のない時にいつも励ましてくれてゴハンにも連れて行ってくれた。何度もくじけそうになった時に『志は大きく持て!小さくまとまるな』などと色々な言葉をかけてくれた。その人がいなければ今の自分はない。津原さんの言葉は今も胸に刻んでいます」と追悼した。

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