一方、三木監督は、ファンも知らない中島の姿を引き出したいと思っていたそうで「パブリックイメージ的にはパーフェクトアイドルなんですけど、弱さだったり素の中島健人ってこんなにキュートなんだっていうところがたっぷり撮れていると思うので、ぜひそこを見ていただきたいなと思います」とアピールし、中島は「ナチュラルな部分が赤裸々に切り取られているので、正直、見られるのが恥ずかしいです。(本作を見た際に)俺ってこんな表情していたんだって。すっぴんを見られるくらいの恥ずかしさがありました」と照れ笑いを浮かべつつ、「自分のありのままをしっかりと表現したので、どういう風な印象を受け取ってもらえるかわからないんですけど、自分の中では見たことがない自分に辿り着けた気がするし、それが自分の素だったのかもしれないので、それを三木監督に引き出してもらえて嬉しかったですね」と声を弾ませた。

そして、シンガーソングライターのmiletは、役者としての出演オファーをどう受け止めたか尋ねられると「最初は主題歌のお話かなと思ったら出演側だったので、こんなことがあるんだと思いました。最初は不安な気持ちもあったんですけど、三木さんの大きな船に乗りたいと思って、前に一歩踏み出す勇気を三木監督がくださったので、怖いものはないと思ってその船に乗りました」と回顧し、撮影の約1年半前から演技のレッスンを受けるなど、準備をしたそうで「こんな経験ができると思っていなかったので、歌手としての人生の“もしもの世界”は、私にとってはこっちかなと思いました。新しいmiletを見ていただけるなと思いましたし、私もミナミを通して新しい人生を見つけることができて、今までにない経験をさせていただけたなと思います」と感慨深げに語った。

miletは主題歌『I still』や劇中歌『Nobody Knows』の制作に加え、劇中では歌唱シーンにも挑戦したが「今回はミナミとしての曲を作りたいと思ったので、ミナミと一緒に曲を作っているような気持ちでした。1人だったら作れなかった感情の波とか、言葉をミナミが引き出してくれたなって思います」と目を輝かせ、「1人で作るよりももっと大切な曲になったし、それをスクリーンの中で歌うことができて、リクだったり大切な人に届けることができて、この歌はmiletのものではなくて、もっといろんな方にとっての大切な曲になっていくんじゃないかと思いました」と期待を寄せた。

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