香港はじめ世界中に活躍の場を広げている谷垣健治が、このたび1月24日(金)、新宿バルト9にて開催された公開記念舞台挨拶に登場し、ライター・編集者のギンティ小林とともにトークを行った。

聞き手を務めるライター・編集者のギンティ小林に名前を呼ばれて現れた谷垣健治は、客席から登場。映画を見終えたばかりの興奮が客席から伝わるなか、観客を熱狂させたクライマックスのシーンについての質問からトークが始まった。

主人公であるチャン・ロッグワン(陳洛軍)が単身、九龍城砦に乗り込み、窮地に立たされた彼のもとに次々と仲間が集まるが、「あのシーンは(撮影の)最後のほうに撮ったんですけど、この映画のアクションの色合い、リアルなところに落ち着かせるのか誇張させるのか、というのがだいたいわかってきて、キャラも読めてきた頃」と撮影終盤だったと振り返る。空間を活かしていろんな場所から登場させたいと思っていたそうで、当初(テレンス・ラウ演じる)信一はバイクで建物の奥から来る予定だったが「上から来てもいいかな」と思い、「最初のロケハンの時、(スタッフに)『ちょっと飛ぶ?』って聞いたら、『いや、飛ばないっしょ〜』って(笑)」。だが、電線や盂蘭盆会(うらぼんえ)のセットなど、いろいろな物がセットに追加された結果、奥からバイクがやってくるのが難しくなったという。そこで再度谷垣が「上から来るかな?」と尋ねたところ、スタッフは「来るっしょ、そりゃ! 飛ぶよ、信一は!」と準備が進むにつれて気持ちも高まってきたようですんなり賛成、バイクで上から登場するという名シーンが誕生したという。「飛ぶでしょ、エンディングだから!ってモードに(スタッフが)みんな変わって。信一がなんで上からバーンとくるかというきっかけもほしかった。ただ単に来ただけだったらかっこつけたかっただけに見えるけど人を潰すために来たっていう。潰すでしょ、そりゃ(笑)」と谷垣が話すと、客席は賛同を示すように大爆笑。

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