終盤では映画の公式Xで募った観客からの質問に答えた。「俳優ごとにどんなアクションが得意なのか見抜くコツを教えてください」という質問には、「得意なものというのは、だいたいやってると分かる。受け身したり、蹴りは高く上がるか、パンチはどうかなどを見るなかで特性はある。(四仔を演じた)ジャーマンは元からアクションが得意で、彼と初めてやったのは『スーパーティーチャー』(2018)。例えば刀を振ったりは何日か練習すれば形になるけど、蹴りは難しいので、彼に頼みました。信一(を演じたテレンス・ラウ)はものすごく体が柔かくて、柔軟性があるのでそれを活かせないかな、とか」と答えた。

さらに「サモ・ハンやジャーマン・チョンなど、 ご自分でアクションを指導できる俳優へのアクションの指示について、どのようにされるのか教えてください」という質問には「サモ・ハンに指示なんかしないですよ(笑)」と即答し、アクション監督でもあるサモ・ハンに、「とりあえずやってみてくれ」と谷垣が言うとサモ・ハンは黙って頷くのだそう。「一つだけ言われたのは、膝より高い蹴りはつくるなと(笑)。あとはなんでもやると。僕もファンですから、サモ・ハンの刀とか、棒術も見たいじゃないですか(笑)。『狭いところで長い棒って活きると思うんで・・・』と理屈をつけたんだけど単純に棒術が見たかった(笑)」と笑った。

最後に、「これを観た香港の人たちは『俺たちの映画だ!』と。あの時代を楽しんでくれるお年寄りのリピーターもいました。みんなで記録作るぜ!と盛り上げてくれたのを感じました。日本でも、盛り上げてほしいです。だからここに来た人たちは一人ひとり、使命感を持って伝えてほしいです(笑)」と谷垣がコメントし、場内は拍手でそれに応えた。

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