「大嫌いだった」監督が引き受けた理由
演出を担うのは、『脳男』や『去年の冬、きみと別れ』などで知られる瀧本智行監督。監督は当初、このオファーを二度も断ったという驚きの事実を明かした。

「亡くなった方の悪口は言いたくないのですが、正直に申し上げて、私は細木数子という方が……あまり好きではありませんでした(笑)。だから『自分には撮れない』とお断りしたんです。しかし、岡野プロデューサーから『嫌いな人が撮ったほうが、客観的で面白いものになるはずだ』と説得され、挑戦してみようと思いました」
昭和41年生まれの瀧本監督にとって、細木氏の人生を辿ることは、そのまま戦後から昭和、平成という激動の時代を描くことでもありました。「時代を象徴する人物を描くことは、演出家として大きなやりがいがある」と考え直し、さらには主演が戸田恵梨香であるということが、最終的な決め手になったと語る。
