この度解禁されたのは、マンゴールド監督が自身の言葉で本作の製作秘話をたっぷり語っている濃厚なインタビュー映像。
本作製作以前に抱いていたボブ・ディランへの印象からはじまり、作品を手掛けることになったきっかけや、この映画で描くべき物語の軸についてを自ら解説しており、「この映画で描きたかったのはニューヨークで“ボブ・ディラン”が誕生した瞬間です」と明かすなど、映画を観る前に予習するにはもってこいの内容だ。何より、マンゴールド監督はディラン本人とも映画製作について話し合いを経た上で本作製作に挑んだという貴重なエピソードを披露しており、「(ディラン本人に)何度も会いましたし彼は脚本も読みました。正確に描けるよう、積極的にアドバイスしてくれました。」と、ディラン自身がどのように本作と向き合っていたのか、その一部を明かしている。
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さらにマンゴールド監督は、本作で若きディラン役を見事に演じきったティモシー・シャラメについて「同世代の中で最高の俳優の一人です。直感的な演技ができる優秀な映画俳優であり驚くほど変幻自在に役を演じることができます。」と称賛。劇中ではシャラメ自身が歌い、ギターとハーモニカの演奏も行う圧巻のパフォーマンスを披露しているが、初めてシャラメの演奏を聞いたときからその期待値は高まっていたそう。「最初から卓越していたのではなく、彼は何年も努力しました。一定のレベルに達した後も力強さと腕前は上がり続けました。撮影中にディランの人生を生きることでより良くなりました。」と、シャラメの並外れた熱意とたゆまぬ努力の結果、魂の熱演と言える圧巻のパフォーマンスがスクリーンに刻み込まれたことを明かしている。
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