
物語の中でも重要な登場人物として描かれるベテラン俳優・喜久雄役の柄本明は、ブレンダンとの共演について「ブレンダンさんは大きい方です。クジラほど大きくはないですが(笑)」とブレンダンが出演した前作『ザ・ホエール』にかけて冗談めかしつつ、「ブレンダンさんの大きな優しさがそのままフィリップに移動して演じているという感じで、一緒にお仕事ができて非常に感動しました」と称賛した。 これに対しブレンダンも「柄本さんと同じ気持ちでいます。私も日本語をしゃべるシーンがありますが、私の日本語と柄本さんの英語を比べないでください。柄本さんの英語は本当に素晴らしいので!」とリスペクトを返した。 さらに柄本は、「そうなんですよ!僕は英語を喋れないし、ブレンダンさんは日本語を喋れない。そういう意味ではブレンダンさんと共闘できたと思います」と振り返り、さらに、「撮影時は具体的な相談をしたことはなかったんですが、ブレンダンの顔を見ると自然にお芝居が出てくるんです」と、言葉の壁を超えた名優同士ならではの絆を明かしていた。
続く質疑応答では、本作での演技が高く評価され、第31回クリティクス・チョイス・アワードの若手俳優賞にノミネートされたシャノンへ質問が飛んだ。 初めての授賞式体験について聞かれたシャノンは、「信じられなかったです! HIKARI監督も応援に来てくれたんですけど、有名な人がいっぱいいて、『あの人もあの人もいる!!』と感動しました」と興奮冷めやらぬ様子。「同じ年頃の人もいたので、『これから一緒に映画に出れたらいいね、支えあっていこうね』と話していました。本当に信じられなかったです。アリアナ・グランデとも一緒に写真を撮って、夢みたいでした」と、世界の大スターたちとの交流を目を輝かせながら振り返る一幕も。

会見の最後、HIKARI監督は、「本作を日本中の人に観ていただきたい。そして作品を観る中でピンときたことがあったらそれを感じ取って、だれかの顔を思い出したら、是非その人に電話してみてあげてください。人とのつながりというのは私たちにとって本当に大事なことだと思います」と本作に込めたメッセージを強調した。
そして会見終了の直前、MCよりHIKARI監督が「第76回ベルリン国際映画祭」コンペティション部門の審査員に選出されたことに触れられると、会場からは大きな拍手が送られた。HIKARI監督は審査員の選出について、「ビックリしました! 私でいいんですかと思ったくらい!世界中から様々な作品が生まれている、そういった作品を尊敬する方々と一緒に審査員として参加できるのはとてもうれしいです! 日本代表として、頑張ってきます!」と力強く抱負を語り、ヒット祈願・来日記者会見は幕を閉じた。
