さらに東京国際映画祭プログラミング・ディレクター市⼭尚三⽒、中国出⾝の独⽴系映画監督ゲン・ジュン⽒をはじめアジア映画に精通する著名⼈らから、本作の絶賛コメントが到着。
<東京国際映画祭プログラミング・ディレクター:市⼭ 尚三 コメント>
外国⼈監督が描く「⽇本映画」には違和感を覚えることも多く、⽇本を過度に美化し、美しい部分だけを切り取った作品も少なくありません。しかし本作は、中国出⾝の監督によるものだと知らずに観ると、ごく⾃然に⽇本の若⼿監督が撮ったインディペンデントな⽇本映画のように感じられました。俳優の演技も的確で、⾔語や⽂化の壁を感じさせず、「⽇本の物語を⽇本で撮る」という監督の意図が、純粋な形で実現された作品だと思います。
<映画監督:ゲン・ジュン(耿軍) コメント>
ドゥ監督は私と同い年で、ともに中国北⽅の都市出⾝だ。幼い頃、テレビの天気予報で⽬にした南⽅の街には、背の⾼い椰⼦の⽊と紺碧の海が広がり、私たちの憧れだった。
『椰⼦の⾼さ』は、愛、⽣命、魂という異なる側⾯を探求しながら、軽やかで豊かに描き出す。細部まで⾏き届いた美意識と繊細な愛情描写が、恋⼈たちの物語を感動的に、そして深く⼼に刻む。椰⼦の⽊はどれほど⾼いのか?私たちが仰ぎ⾒るとき、同時に広⼤な空を⾒ているのだ。⽇本の観客の皆様、ぜひ劇場へ⾜を運び、この素晴らしい映画をご覧ください。
<映画ライター・映画祭プログラマー:キャレン・セバンズ コメント>
ドゥ・ジエ監督は、その神がかり的な⼿腕を、静かに魂を揺さぶる⽇本映画でデビューした。商業⼤作の撮影監督の経歴を持つ彼が選んだのは、愛、喪失、悲嘆、そして霊と⼈間が共存する境界領域を描いた、穏やかでゆったりとした叙事詩。魅惑的な映像と深い感情の共鳴に満ちた感動的な傑作だ。
<東京⼤学 ⼤学院総合⽂化研究科 教授(映画学/中国語映画):カン・エンレイ(韓 燕麗) コメント>
来⽇して3年しか経っていない監督による⽇本観察。⾃殺⼤国の現代⽇本における喪失と再⽣、愛と孤独の物語が淡々とした⼝調で語られます。⽇本映画とは何かという問いを考えさせられ、国別の概念を刷新した⼀作です。
<慶應義塾⼤学教授 (中国語圏映画研究):吉川 ⿓⽣ コメント>
⽇本を舞台に⽇本の俳優が演じる。中国出⾝の監督が撮影しつなぎ合わせていくだけで、⾒慣れた⾵景はこれだけ違って⾒えるものなのか。⾃分がふだん⾒ているものの存在が、いかに繊細ではかないものなのかを⽰して⾒せる。⽇本で⽣まれ育った私にとって、いつもの⾵景の中で⾃分を異邦⼈のように感じる体験、それがドゥ・ジエ監督の創り出した世界であった。