公開を前に、2⽉6⽇に、本作のオフィシャルライターである映画⽂筆家の児⽟美⽉が、本作の企画・プロデューサーの登⼭⾥紗と、⽬⽩⼤学メディア学部の公開講座に登壇した。

公開講座の冒頭から、今は「⼥優」「Actress」などの男⼥を分ける⾔葉が避けられつつある話や、2021年から、世界3⼤映画祭のひとつであるベルリン国際映画祭が、「男優賞」「⼥優賞」を廃⽌し、性的区別のない「主演俳優賞」「助演俳優賞」を新設した話に。

『早⼄⼥カナコの場合は』の主⼈公のカナコは、⼥性だけれどワンピースを持っていないという設定で、たまに親友の三千⼦に借りる。登⼭Pによると、バイクのヘルメットも、意図的にピンクや⾚でなく、⻘のヘルメットにしたそう。また、物語上、性別は関係ない演劇サークルのメンバーの役は、⽮崎監督が、男⼥を問わずに、男性の俳優でも⼥性の俳優でもいいように、蓮、⿍(かなえ)、早(さき)と命名し、オーディションで男⼥を問わずいい役者さんを選んだと話した。

原作は、早稲⽥⼤学、⽇本⼥⼦⼤学、⽴教⼤学、学習院⼤学、⻘⼭学院⼤学の⼥性と、慶應義塾⼤学卒の⼥性が各章の主⼈公で、各⼤学のあるあるが描かれているのが⾯⽩いが、登⼭Pは、「原作は、各章、主⼈公の⼥性が⼀歩前に進む話で、各主⼈公の性格は違うのに、共感するところがあった。多様性の時代に合わせて、各⼤学のあるある要素はカットして、登場⼈物の性格・⾏動重視で映画化した」と説明した。

また、登⼭Pが「より幅広い年代の⽅に観てもらいたいと思って、未婚の⼥性の直⾯する問題を体現している亜依⼦(演:⾅⽥あさ美)の設定は、28歳から30代に変更した」と話すと、児⽟は「若くて綺麗な⼥性が出てくる映画が多くて、もっと上の世代の⼥性が描かれてきていなかったので、年齢層を上げるというのはすごくいい改変だと思う」と賛同した。

1

2

3 4

RELATED

PAGE TOP