また出演の宮本聖矢、米元信太郎および、ホリエアツシ(ストレイテナー)、佐藤佐吉(映画監督・脚本家)、宇治田隆史(脚本家)らの推薦コメントが届いた。
<由紀夫(倉⽥)役:宮本聖 コメント>
底もなければ、蓋もない。そもそも、何もないからこそ、何も見えない。倉田(由紀夫)は記憶を失った男です。
しかし人生を取り戻すために、何かを犠牲にして駆け回るような強い人間でもありません。
掴まないのか、掴めないのか。目の前に差した光に腕を伸ばすだけ。
僕の演じた男は、もしかしたら倉田でも、由紀夫でもないかもしれない。
そして、唯一残った”今”にただ立っている。辿り着いた姿は、忘れたことを忘れようとしている様にも、見受けられます。
でも立派に、人生の消失に嘆き、恐怖に苛まれ、絶望に頭を抱えたのであろうと思います。
いや、そうであって欲しい。
どれほど悲しかったのか。どれほど切なく、苦しかったのか。
何も見えない沼のような怖さを表現するには。監督と撮影前に何度も話し合いました。
この映画には、一見すると矛盾を抱えたような、個性的な登場人物がたくさん出て来ます。是非注目してみてください。
そして、主人公に降りかかる災禍にのまれながら、物語を追体験してみてください。
皆様のご来場、お待ちしております!
<坂本店⻑役:⽶元信太郎 コメント>
ずけずけと相手のふところに入っていく、図々しさを持った人物ですが、
「軽快だけど、他者を想う」という昔ながらの暖かさある人物でもあります。
フィクションとリアリティを繋げられるよう、図々しさの塩梅には気をつけました。
本作は「1度の鑑賞では収まらない」作品!
何が本当だったのか?もしかしたらこういうことだったんじゃ…と、
考察しながら細かな情報を見逃さないように、ぜひ劇場の大きなスクリーンで何度でも見てください!
<ホリエアツシ(ストレイテナー) コメント>
我々ストレイテナーのミュージック・ビデオを数多く手掛ける小嶋貴之監督。
MV ではグラフィックやエディットの妙で手腕を振るう氏ですが、今作は俳優陣の芝居に注視、表情の変化と台詞回しによって、思わぬ方へ事情が拗れていく不穏な空気感に、引きつけられます。