浅野演じるダメな夫・悟を明るく献⾝的に⽀えている町⼦を演じた堀内は、役柄について「照屋監督のお⺟様をモデルにされているとお話を伺ったので、とてもプレッシャーもありました。でも家族をすごく愛そうという気持ちを強く持ちながら演じさせていただきました」と語る。演じる上で特に難しかったシーンについては、「美花と町⼦が喧嘩をする⼤事なシーンで、リハーサルでかなり涙が出てしまって、その後の本番で急に涙がピタッと⽌まってしまいました。それから少し時間をもらい、1⼈の時間を作らせていただいて、気持ちを盛り上げました。その時もるかちゃんが⽬の前にいてくれて、本当に⼼強かったです」と町⼦の演技に苦悩するも娘役の松⽥に救われたことも告⽩。
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また浅野が本作に出演を決めた理由について聞かれると、「僕は沖縄が⼤好きで、何か沖縄に恩返しできるようなことはないかと考えていました。沖縄のテレビ局でドラマがあったら、ぜひ出演させてもらえないかなって思っていたら、ちょうど本作の台本が届いて、ストーリーがものすごく⾯⽩かったので、ぜひやらせてくださいと返事させていただきました」と明かすと、照屋監督が「沖縄のドラマに出たいなんていうと、数分後に沖縄のテレビ局から電話きますよ」とツッコミ。そして撮影中に浅野のエピソードについて、監督は「余命宣告されている病⼈役なのに、“監督、ホテルの前が海だから泳いじゃいました。”と⾔われて…。また⽬の前にスーパーがあるって⾔ったら、⼊院服のままスーパーに⾏っていました。現地の⼈からしたら映画の撮影していると知らないから、“浅野忠信が沖縄で⼊院しているんだ!”って思いますよ(笑)。浅野さんはすごく⾃由⼈なんです」と当時のエピソードを語り、会場は浅野の⾏動に爆笑が起きた。
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