橋本は、自身が演じた早乙女カナコについて「男性恐怖症という設定があり、性的な目線を向けられることを忌避して生きている」と説明。カナコは「いわゆる女性らしいって言われているような仕草を削ぎ落として」生きており、「男らしい女性みたいなものに自分をカテゴライズすることで、居場所を確保している女の子」だと分析した。カナコは「周りからどう思われてるかとか、自分がどう見られたいかっていう自意識に囚われて生きている女の子」であり、長津田との恋愛や吉沢との関係を通して様々な葛藤を抱えながら成長していくキャラクターだと語った。

複雑な感情を抱えるカナコを演じる上で苦労もあったようで、「長津田のことも、役の中では『長津田』と呼ぶんです。これはカナコの中の意地だと思っていて、絶対に下の名前で呼んでやるものかみたいな。そういうことすらも気恥ずかしいというか、自分のキャラじゃないから。恋愛恋愛したくないというか」と、カナコの内面を丁寧に表現しようと試みたことを明かした。そして、この作品は「今まであまり描かれてこなかった恋愛関係の上での恋愛関係」を描いており、「新しいラブストーリーというか新しいストーリーになってるんじゃないかなと思います」と作品への自信を覗かせた。

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