
この度公開した予告編は、北欧・ノルウェーの森の中で木を切り倒し、焚火で食事をつくるなど、ペイン一家が自然を愛し自然と共に暮らし、自給自足の生活をおくりながら子供たちを育てている姿を捉えた映像から始まる。ペイン家の中心的存在であった母マリアが亡くなるという悲劇が訪れると一転、父親のニックは今まで通りの自給自足の生活を続けるか悩み、子どもたちは学校に初めて通い出し、新しい生活に慣れるために葛藤する。導入部分こそ、美しい森の中で自給自足の生活をおくる家族の暮らしが目を惹く本作だが、その後に訪れる悲劇から家族たちそれぞれが再生していく姿、子育ての理想と現実、変わりゆく家族の情景がリアルに捉えられ、観る者の心を揺さぶる。
また、予告編には、写真家であった母マリアが家族との愛に満ちた日々を撮影した写真の数々や、マリアが遺した詩の一節「自分の限界を知りながらも、とどまることを許さず。乱雑な世界に惑わされず、ただ愛を選ぶ」のナレーションも登場する。最愛の人がそばにいない人生、それでも季節はめぐるー。