この度、小嶋貴之監督のオフィシャルインタビューが到着。

ー 脚本のインスピレーションはどこから得たのでしょうか?
人がいなくなったり別れるたりすることは、人生の大きな出来事だなと思っています。僕はリアリティのある物語が好きなので、調べていくうちに、「失踪宣言」という制度を知りまして、これを使ったら、面白いミステリーが作れるんではないかと思いました。
ー ほとんどのキャストとスタッフは「Sprocket holes Japan」(通称:スプロケ)というコミュニティで出会ったそうですが、スプロケの存在は本作にどのような影響を与えましたか?
どんな芝居やどんな人柄というのを知らないとお願いできないので、本作では、基本的には知っている役者に声をかけました。スプロケでは2ヶ月に1度イベントがあって、人柄を知っている人たちばかりなので、キャストを集めやすかったです。2ヶ月に1度、5分位の脚本を4人位の監督が、撮影時間1時間位で撮るというワークショップをやるんですけれど、人を演出することはどういうことかというのを何度もやることによって改めて感じることもあって、勉強になります。MVは、役者さんを使うこともありますが、お芝居はあってもそんなに深く話したりはしないので、悪い言い方をすると上っ面の表現になってしまうし、音が使えないから、どうしても芝居が大きくなったり分かりやすくなるので、表現として捨てているところがあると思うんです。本作では、そこを、ちゃんとお芝居を演出することで意識して作り上げることができました。