ー 完成した映画をご覧になっていかがでしたか?

出てくるミュージシャンがみんなキャラが立っていて、そういう方々のパワーは凄いと思ったし、岡本監督の突き詰めていく世界というのが長編映画になった分、増幅されている感じがありました。監督の中でいろんなものが見えているんだなと。たくさん観た岡本監督の短編を並べると、色々模索しているというのはわかるんだけれど、自分の芯がブレないのは、無意識に強烈な芯を持った方なんだろうなと思います。音楽に対する愛情がありながらも、ある特定の人に向けた映画ではないというのも凄いと思います。いろんな人が観て、ちゃんと心に響く映画になっているというのは、岡本監督が大好きなツールを使って、自分が一番大事にしているものを描いているからだと思います。

ー 本作の見どころはどこだと思いますか?

演奏シーンですよね。一番最初に演奏するところもめちゃくちゃかっこいいし、出演しているミュージシャンはやっぱり演奏しているところを撮ってほしいというかお客さんに観てほしいと思っていると思います。演奏シーンの力が強いのが、一番の見どころだと思います。

ー 読者にメッセージをお願いします。

本作の芯にあるものとして、音楽で人の心を動かしたいという思いが一つ大きくあるんです。役者の芝居やストーリーも人の気持ちを大きく動かしますけれど、監督はそれを使いながらも、最終的には音楽で人の気持ちが動いてほしいとも思われているんだなというのを映画を観て思いました。スマホとかで観ていると伝わらない部分もあると思うので、監督が伝えたい音というのを存分に味わうには、劇場で観るのが一番だと思います。ぜひ劇場で観てもらいたいです。

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