押井守監督の『イノセンス』公開20周年を記念して、3月2日に東京・新宿のTOHO シネマズ 新宿にて、押井監督とバトー役の声優・大塚明夫によるトークイベントが開催された。

押井監督と大塚さんは熱烈なファンの温かい拍手に迎えられた。大塚さんは「こんなにたくさんの方が、20年も前の作品を観に集まってくださるということに、胸がいっぱいになります」と感激の面持ち。押井監督も「大きなスクリーンでぜひ堪能していただければ」と笑顔を見せる。

『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』の続編として制作された『イノセンス』。前作の最後で主人公の草薙素子(田中敦子)が姿を消し、残されたバトーが本作の主人公になっているが、大塚さんは『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』からの流れを踏まえつつ、20年前のアフレコ当時を振り返り「僕もどう演じればいいんだろう?と押井さんに質問したんですが『簡単ですよ。バトーの恋の物語ですよ』と言われて『そうだったのか!』とあっという間に映画のつくりが見えてきました」と明かす。

押井監督はその言葉の真意について「素子が去った後のバトーの物語であり、生ける屍みたいになっているバトーが素子と再会する話です。魂の恋愛みたいな話で、遠く離れているんだけど、互いに想い合っているんですね」と改めて説明する。

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