この度、本作のポスタービジュアル、場面写真、予告編映像が解禁!

映画はふたつのパートで構成され、前半では気が置けない親友同士であるカイルとコルトンのひと夏の日常が、詩的な美しさに満ちたショットで点描される。すると中盤のある重大な悲劇がターニングポイントとなって、後半はもうひとりの主人公ホイットニーの視点に切り替わり、静寂に包まれた森や草原を舞台にした幻想的なストーリーが繰り広げられる。


変奏的な“ボーイ・ミーツ・ガール”物語が展開し、観る者は生と死の狭間というべきスーパーナチュラルな領域へと誘われ、いつしか夢と現実の境目さえも溶け、自然に宿る精霊を呼び覚ますかのような映像に目を見張る。多感な時期を生きる十代の若者たちを主人公にした本作は、友情と孤独、喪失の悲しみといった普遍的なテーマを扱っているが、それらを探求する作風・手法は、ハリウッドの思春期ものの定型とは明らかに異なる。マジック・リアリズムとも形容したくなる、その唯一無二の魅惑的な神秘性がヴェネチアでも評価された。撮影監督は、フォイ監督と共に様々なミュージックビデオや短編にも携わってきたケリー・ジェフリー。