この度、韓国の社会状況にも精通する韓日翻訳者の小山内園子やすんみ、韓国留学の経験があるモデルの前田エマほか、文筆家でイラストレーターの内澤旬子、文筆家・「桃山商事」代表の清田隆之や、元新聞記者で小説家の星野智幸、シンガーソングライターの柴田聡子、漫画家のマキヒロチややまじえびねなど幅広いジャンルの著名人総勢15名より推薦コメントが到着!

韓国の二十代、三十代の普通の若者たちが抱える逼塞感がとても丁寧に描かれています。違和感にノーを突きつけ続けるケナの姿を見て、自分はちゃんと戦っているか、丸め込まれていないか、考えさせられました。
――内澤旬子(文筆家、イラストレーター)

スーツケースいっぱいに「不自由」を詰め込んで、引きずり歩くケナ。結局どこまで行っても、自分自身から逃れることはできない。それでも旅を経て、バックパック1つで「不自由」を背負い直す彼女の姿が、清々しかった。
――小川紗良(文筆家・映像作家・俳優)

「逃げる」って、ちっとも悪いことじゃない。自分が壊れそうだと思ったら、逃げたっていい。逃げられれば、「捨てる」ことができるようになる。捨てることを覚えれば、「選ぶ」ことができるようになる。ケナはそう、教えてくれる。
――小山内園子(韓日翻訳者)

一方にとっては“チャンスをくれる”社会でも、もう一方にとっては“未来がない”社会だったりする──。
「閉塞感」や「生きづらさ」といった言葉で表現される諸々が、見えづらい差別や特権性が、ケナの肌感覚を通じて生々しく伝わってきました。
――清田隆之(文筆家・「桃山商事」代表)

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