この度、デイミアン・チャゼル監督の全作品の音楽を手掛ける作曲家ジャスティン・ハーウィッツより、日本の観客に向けてのメッセージ映像とコメントが到着。

デイミアン・チャゼル監督とジャスティン・ハーウィッツは、ハーバード大学在学中に出会って以来、長年に渡りコラボレーションを続けている。デイミアンは、「学生時代に出会った時からただひとつ変わらないのは、作曲は絶対にジャスティン・ハーウィッツに頼むということだ」と過去に語っている。3月2日に「ラ・ラ・ランド シネマ・コンサート2025」の公演のため来日したジャスティン・ハーウィッツが、学生時代にデイミアンと出会って以来ずっとコラボレーションを続けている理由や、二人の出世作『セッション』が初公開から10年の今、進化したデジタルリマスターで蘇ることについて語った。

「本当にワクワクしています。僕は『セッション』という作品をとても愛していて、自分にとって一番パーソナルな映画だと思っています。何といっても低予算で、それまでは学生映画しか作っていなかった僕らの最初の作品です。脚本を読んだ時から好きな作品で、大きな期待はありましたが、まさかここまで大きな作品になるとは思ってもいませんでした。
僕とデイミアンの二人は、ものの見方や世界観というものが全く一緒なんです。僕が彼の映画の音楽を書き、彼が彼の作品で僕の音楽を使うというのは当たり前の状況。また、二人とも、偉大な作品、素晴らしい作品というものを追及したい、ということをテーマとしています。それは『セッション』のテーマでもあるから、パーソナルな作品でもある。容赦なく偉大なものを追求したいという気持ちが二人ともに共通していて、色々な面において最高にマッチしているとしか言いようがないんです。
アメリカで2024年9月に行われた『セッション』の再上映を観に行きました。大きなスクリーンで再び観ることができて、周りの人たちも「最高!」と言っていました。映画というものは、サウンドしかり、スクリーンしかり、大きな映画館で観るべきものとして作られている。そして、大きなサウンドや大きなスクリーンがあること以上に大事なのは、全くの他人と一緒に映画館で映画を体験すること。それこそが、映画を観ることだと思うのです。Dolby Atmosというのは、とにかく没入感ですよね。特に、(本作のラストシーンの)カーネギーホールでのフィナーレとドラムソロも、より引き込まれてドキドキしながら観ることができるのではないかなと思います」

今回解禁された映像では、「『セッション』のファンには(デジタルリマスター版を)楽しんでくれると嬉しいです。僕の大好きな作品だし、自分にとってこの物語は意味があって、刺激を受けて、芸術や音楽を作る上で思っていることが表現されています。『セッション』を初めて観る方にはたくさんある伏線とラストの仕掛けを楽しんで欲しいです。映画館で楽しい時間を過ごしてください」とメッセージを寄せ、最後に「『セッション』観て、そして聴いてね!」と締めくくった。

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