奇想天外だけど美しい。不気味だけど優しい。悲しいのに可笑しい。
壮大なのにとても身近で心に刺さる。死を告げる鳥と親子の葛藤が、生死を巡る旅路へと繋がる。
これは全ての生き物のそばにいる“死”を考え、受け入れるまでの物語だ。
―――ビニールタッキー(映画宣伝ウォッチャー)
題材は深刻なのに、いくつかの場面では笑いを誘うユニークな映像世界に驚きながら、 終盤は涙腺崩壊。
それでも不思議と恐れや不安をかき立てるのではなく、
死にゆく者と残される者の双方にとってある種の救いがあるように感じられて、
あたたかいものが心に湧き上がってくる。私にとってこの春一番の癒し映画です。
―――今 祥枝(ライター・編集者)
世の摂理であろうと死には慣れない。
目を背けたくなるし、逃れたくもなるし、何度でも打ちのめされる。
そんな死に対する恐怖や悲しみや怒りを、同時に浮かび上がる愛と生の喜びを、
洞察に富んだユニークな視点で見つめる優しい挽歌。
ICE CUBEのクラシック「It Was a Good Day」がこれほど感動的に鳴り響くとは。
―――ISO(ライター)
母と娘とファンキーな怪鳥。まさかの展開、その大胆な話術に目をみはり魅せられる。
死にゆく者と遺される者、視点や関係性がひっくり返りながら紡がれる物語は、
悲しみの果てで掌に残った“命”、その真理と力で絶望から引き上げる。
呼吸を吹き返すようにほのかに差す希望、その感触、痛くも忘れ難い!
―――折田千鶴子(映画ライター)
プロセスは違えど、死は誰にでも平等に訪れるもの。
変幻自在でほぼ概念のキャラ・インコは、手塚治虫の『火の鳥』のように、
死は喪失や無ではないこと、誰もが完全ではないことを教えてくれる。
―――よしひろまさみち(映画ライター)