最後に、キャスト・監督から観客へメッセージが送られ、

山田は「彼女たち、カナコたちの人生を通して、自分自身はどうやって生きていこうかなとか顧みられるような映画で、すごくハートフルな作品になっているなと思いました。素敵だなと思ったら是非周りの方にも広めていただけると素敵だなと思います」と語り、

臼田は「私、この映画見た時に、何か誰のことも嫌いになれなくて。皆ダメなところあって、でもたまらなく魅力的なところもあって、もう全員抱きしめてやりたいぞっていう気持ちになったんですけど、そんな風に皆もこの映画を愛してくれたら嬉しいです」と呼びかけた。

中川は「この作品の脚本を頂いて、どんな風に演じられるかなとか、あの現場でも色々と考えてた時に、やっぱりこう見てくださるお客様が、僕らも含めてですけど、生きてる世界とどこかこの映画の中の世の中がちゃんと地続きでなって欲しいなというか、映画の中だから特別な事ではなくて、皆さんにもそれぞれこうパワーがあって、そんなところを目指せたらいいなと思いながら作ってたんですけど。何か完成した作品を観て、やはり映画って特別な魔法というか映画の中にしか流れない時間があると感じて、日々皆さん色々追われることもあると思うんですけれど、映画館という場所は本当に誰にも邪魔をされずに2時間暗いところで座われますので、ゆっくり観てもらえたら嬉しいです」と語り、

橋本は「本当に今劇場見渡してみても本当にたくさんの色んな年代の方にこう見に来て頂いてるなというのがあって、なのでこうそれぞれ、やっぱり過去の自分たちの姿かもしれないしこれから先の自分たちかもしれないし、何かそうやって自分の、もしくはこう友人なのか知人なのか周りの人の顔を浮かべた方もいらっしゃるかもしれないんですけど、何か本当に臼田さんもおっしゃっていたように、自分ではこう欠点だ、欠点だと思っていたりとか、こう人間的に未熟だな、ダメだな自分っていう思う、思ってるところがやっぱり何だろうそれ自体がすごく美しかったり愛おしかったりっていう風にこう描いてくれてる映画って私すごく好きで、何かこう何だろう登場人物はいるけど1人はどうしてもこう聖人みたいに、何だか客観的なことを言ってくれるキャラクターとかいるじゃないですか。何かあの、あのキャラクターも実はそういう部分はあるはずで、何かそのところすごくみんなそれぞれ客観されている映画だなっていうのが、その矢崎さんのメッセージも含めてすごく好きな映画になったので、何かあの、皆こうダメなところ、未熟なところもそれも含めて抱き締めてあげられるような、何かそういう映画になったらいいなと思ってます」と語り、SNS等で感想を共有してほしいと呼びかけた。

矢崎監督は「色んな映画があると思いますけど、ラストシーンを、未完みたいに思う方もいると思うんですけど、ラストシーンの続きは皆さんへのバトンタッチの映画を作ろうと思っていたんで。ですから映画を観に来るっていう事ではなくて、ここにいるこの新しくできた友達を、周りの人に紹介するような感じで映画を勧めて欲しいなと思います。ちょっと元気がなくなったらまたこの人たちに会いに来て欲しいなと思います。そんな映画にしたつもりでいます。よろしくお願いいたします」と締めくくり、温かい拍手に包まれ、舞台挨拶は幕を閉じた。
