ー 元夫に瓜二つの男「倉田」を見つけたところからが佳奈のドキドキ・ヒヤヒヤのピークだったと思いますが、グラデーションはどのように計算していきましたか?

脚本に花の花びらを描いて、「5枚の時はピーク」というような感覚でやりました。あそこがピークで、でも“人が焦っている時に一番狂気じみている”というのを大事にしました。「よかったじゃん」と言われた時に、「保険金もらえなくていいの?」と冷静な怖さを大事にしました。

ー 小嶋監督はご一緒していかがでしたか?

すごく優しい方です。“決め切らない”というのは、“優柔不断”という意味ではなくて、“役者を信じてくれている”という意味で、役者の意見が違うという時は指摘してくださるんだけれど、「これもあるかもね」と可能性を広げてくださる監督です。

ー 本作が上映された北海道国際映画祭の反応は聞きましたか?

小嶋監督から、熊切和嘉監督に「役者はどこで集めてきたの?」と聞かれたと聞いて、みんなのお芝居がちゃんと伝わっていたということだと思うので、嬉しかったです。また、観客賞を獲れたのが嬉しかったです。

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