<リチャード・マグワイア(『HERE 時を越えて』原作者) コメント>
ロバート・ゼメキス監督が僕に会いたがっていると連絡が来た時は信じられませんでした。彼はやる気まんまんで僕の本とまったく同じ映画を作りたいと言いましたが、僕には不可能に思えました。資金を調達しなければならないと言っていたので、こんな実験的な本のハリウッド映画化に関心を寄せる人なんて誰もいないだろうと思ったんです。でも、奇跡的にそれが起こったんです!
今回は、日本の配給会社から、私の本の画像をオルタナティブポスターデザインとして使用すると連絡があり、とても嬉しく思いました。映画化の原作が認められたのは嬉しく、感謝しています。いろいろなデザインを受け取りましたが、どれも気に入っています。敬意をもって再構築されたデザインを見て、とてもエキサイティングでした !
<大島依提亜(グラフィックデザイナー) コメント>
新作となれば即劇場へ、そのフィルモグラフィを自分の人生と共に追い続けてきた監督であるロバート・ゼメキス。その新作に携われる(日本版のデザインという末席ではあるものの)日が来ようとは思ってもみなかったので夢のようです。
今回制作したオルタナティブポスターでは、原作であるリチャード・マグワイアの傑作グラフィックノベル「HERE ヒア」の美しい絵を使わせて頂き、さらに光栄でした。
この思いもよらぬ着想に満ちた原作を見事に再創造した本作、普段映画を観ている中で意識されることのないカメラの揺るぎない存在と意味にうるうるしっぱなし。そう、この映画、カメラとそのまなざしに泣かされます。