この度、3月22日に「第7回大島渚賞」記念上映会が開催され、第7回受賞者早川千絵監督、査員長の黒沢 清、『ルノワール』出演の河合優実が登壇した。

『ルノワール』上映後に登壇した黒沢監督は、「この映画を昨年、映画館で観て、本当に驚きました」と切り出すと、世界中の子どもたちが涙を流す映像や、少女が殺される映像などが飛び出す冒頭のシーンに触れて、「こんな風にはじまる映画を観たことないと思ってビックリ仰天でした」とコメント。
そしてそれは主人公のフキが読んでいた作文だったということで、「相米慎二が得意としていたひと夏の冒険といった構造からはじまるのかなと思っていたんですが、そこから相米慎二とはかけ離れていきます。主人公が経験するひと夏というのは、人間が一生で味わうであろう、多くの悪意と残酷さと嫌悪、それから死ですね。それらが連続的に立ち現れてくるわけですが、そのうちのいくつかは彼女自身が積極的に引き起こしているというのが本当におそろしくて。しかし、それこそが魅惑的なひと夏の経験ものになっていたということで大変感動し、衝撃を受けました」と感銘を受けた様子。
