ー シネコンとは一線を画すこだわりのラインアップのミニシアターだからこその経営不信も描かれていますが、支配人役に津田寛治さんを起用した理由をお教えください
津田さんとは2018年の福井駅前短編映画祭で出会ったんですけれど、僕が『ロック未遂』という短編映画で応募して、津田さんからいただける「ベストアクトレス賞」をいただきました。2022年に『君の僕の詩』という映画で、同じく津田さんから「ベストアクトレス賞」をいただいた時に、懇親会で、「長編映画を考えているんですけれど、撮影する際に出演していただけませんか?」と思いきってお話ししたら、「岡本くんの映画なら、是非とも出たいから、いつでも声をかけてね」と優しい言葉をいただいて、今回の出演に至りました。
津田さん自身が映画を愛していて、インディーズ映画にもすごく理解があり、ミニシアターに思い入れを持っているというのを直接お話して感じました。今回映画館の支配人のキャラクター像を作っていく中で、津田さんがカウンターの中に立っているというのを想像しながら当てがきをしていました。
ー 映画館のシーンは、第七藝術劇場で撮影したそうですが、映画館は365日上映があると思いますが、いつ撮影させていただいたんですか?
大体22時くらいに閉館なので、22:30に入って、朝の6時位まで撮影させていただきました。
ー クライマックスのライブのシーンはBIGCATというライブハウスが使われていますが、岡本監督にとって特別な場所なんでしょうか?
かなり特別な場所です。大阪のインディーズミュージシャンにとっては、一番最後にたどり着くライブハウスなんです。たくさん有名なミュージシャンが出られています。僕自身もライブする立場として立ったことはあるんですけれど、自分の作った作品であったり、自分のイベントで立つことが目標だったので、かなり感慨深いものがありました。