また製作総指揮の⻑尾和宏、脚本の梶原阿貴、桐島聡の半世紀を演じた主演の毎熊克哉のコメントが到着。
<製作総指揮:⻑尾和宏 コメント>
事件が起きたのは50年前。僕は中学⽣だったが、街⾓で桐島の指名⼿配写真を⾒るたびに不思議な感覚を抱いた。この⼈は⽣きているのか?⽣きているとしたら、どうやって暮らしているのか?本⼈がこのポスターを⾒たら、どんな気持ちになるのだろうか?そして2024年、「桐島らしき男」が病院で死亡したと聞き医者として驚いた。保険証なしで70歳過ぎまで暮らすことが可能なのか?なぜ最期の最期に実名を名乗ったのか?私の原作映画『痛くない死に⽅』でご縁のできた⾼橋伴明監督が「桐島を撮りたい」ということで、今回、私が製作総指揮をさせていただくことになった。
ずっと偽名で⽣きてきた男の⼈⽣を、ノンフィクションとフィクションのあいだを彷徨いながら映画にすることに興味が湧いた。トランプ⾰命の今、⽇本は⼤きな岐路に⽴っている。貧困にあえぐ若者たちは財務省前でデモを繰り返している。……もしかしたら⽇本は50年前に戻ろうとしている?だから今こそ、この映画が⽇本に必要だ。
<脚本:梶原阿貴 コメント>
「桐島やるぞ。5⽇で脚本書いてこい。お前なら書ける」昨年2⽉に監督に呼び出され、こう告げられた時、すでに⼼は決まっていた。なぜなら桐島聡⽒と思われる男性が病院に⼊院したという1⽉末の⼀報を受けてから、すぐに情報を集めていたからだ。21歳で指名⼿配された桐島⽒はこの50年近くどのように⽣活し、今の社会に何を感じ、何に怒り、何を考えたのか。その⽣活の中から今の⽇本が⾒えてくるような構造にしたいと話した。前作「夜明けまでバス停で」に出てくる、「バクダン」とも知り合いだったかもしれない桐島聡⽒に思いを寄せてー
<主演:毎熊克哉 コメント>
凶悪犯の顔が並ぶ中で1⼈だけ⼈の良さそうな⻘年が混じっている違和感。87年⽣まれの私は事件のことを知りませんでしたが、交番に貼ってある⼿配書の写真だけは⼦どもの頃から記憶していました。
事件に関する書籍や資料を読み漁っても桐島⽒の過激な思想が窺えるものはなく、なぜ反⽇武装戦線に加わったのか?他にも道はあったのではないか?と疑問が浮かびます。
本作で桐島役を演じるにあたって頼りになったのは、彼がよく聴いていたというブルースとバーで知り合った⼥性の存在。誰にも素顔を⾒せられない逃亡⽣活の中で、隠しきれない⼈間像が⾒えてくるはずです。
「優しさを組織せよ…」
時代に翻弄された男の物語、ぜひ劇場でご覧ください。