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塚本晋也監督 最新作『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』公開決定

『野火』(14)が第 71 回ヴェネツィア国際映画祭コンペティションに出品され、その凄絶な戦争描写で衝撃と感動を与え、『斬、』(18)、『ほかげ』(23)と立て続けに世界の映画ファンを唸らせてきた、塚本晋也監督の最新作『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』(英題: Mr.Nelson, Did You Kill People?)が9月より日本公開が決定。

塚本監督待望の最新作は、国際的な評価を受けた『野火』、『漸、』、『ほかげ』に次ぐ、戦争をテーマにした作品となった。本作では、ベトナム戦争をめぐる“戦争加害者の傷”というタブーに切り込む。

キャストには『シャイン』や『英国王のスピーチ』、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズで知られるオスカー俳優ジェフリー・ラッシュをはじめ、ブロードウェイミュージカル「RENT」のオリジナル・キャストおよびクロージング・キャストを務めたロドニー・ヒックス、そのほかタチアナ・アリ、マーク・マーフィーらが集結し、ニューヨーク、タイ、ベトナム、日本と、国境を越えた異例のスケールで撮影が敢行された。

原作は、ベトナム帰還兵のアレン・ネルソンによる同名のノンフィクション。ネルソン氏は来日後、自らの戦争体験をもとに日本全国で1200 回以上の講演を行い、「ほんとうの戦争」とは何かを語り続けた。戦争の加害者としての葛藤や痛みを包み隠さず語るその姿は、多くの聴衆に深い衝撃と学びを与え、現在は日本で永眠している――日本とは深い縁を持つ人物だ。

本作は、そんなネルソン氏の人生を基に描かれる。主人公アレンは、ニューヨークの貧しい家庭に生まれ、差別と貧困から抜け出すため18 歳で海兵隊に入隊する。沖縄のキャンプ・ハンセンを経て、1966 年、映画のヒーローのように誇り高い兵士になれると信じ、彼はベトナム戦争の最前線へ送られる。だがそこで待っていたのは栄光ではなかった。村人の中にベトコンが紛れ込んでいるという理由で、老若男女すべてが疑われ、命を奪われていく――ただ人を殺すことを強いられる、恐るべき凄惨な現実だった。命を奪う経験を重ねるうち、アレンの心は次第に感覚を失っていく。

23歳で帰国した彼を待っていたのは、戦場の記憶に縛られる日々だった。大きな音や暗闇に怯え、家族との関係も崩壊し、やがてホームレスへ。孤独と絶望の中で生きるアレン。そんな彼に真正面から向き合い、救い出そうとする退役軍人病院のダニエルズ医師が現れる――。

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