<森田望智 コメント>

この作品を通して、色々な色で混ざりあう曖昧で繊細で、けれどたしかに存在する人と人との関係性の稀有さに触れることができたように思います。
温もりと愛と決して折れない信念がこもっている岨手監督の演出は、聖の感情の深淵までわたしを連れて行ってくださり、ずっとこの景色に浸っていたいと思うほど心地いい撮影期間でした。
眼の奥に名前のつけられないような感情をたくさん宿らせているゆきのちゃん演じる冬子に、いい意味で翻弄され、魅せられ、感じた愛おしさは今でも胸に残っています。
聖なりに愚直に生きている姿を、川上未映子さんの紡ぐ言葉の輝きを、ぜひスクリーンで見届けていただけたら嬉しいです。

<深川麻衣 コメント>

念願の岨手組に参加できること、そして3度目のご縁になる岸井ゆきのさんと、川上未映子さんの紡ぐこの素敵な物語の中でご一緒できることがとても嬉しかったです。
私が演じる典子という女性は、結婚して子供がいながらも、主婦である自分や日常に虚無感を感じている、真夜中の恋人たちのうちの一人です。
映像から澄んだ空気や香りや温度を感じるような、様々な光と夜をとじこめたような、とても素敵な作品です。
ぜひ映画館でご覧いただけたら嬉しいです。

<塩野瑛久 コメント>

『すべて真夜中の恋人たち』の中で描かれる、人と関わることの不器用さや、言葉にしきれない孤独、人と人との微妙な距離感がとても印象的でした。
本作はフィルムでの撮影ということで、撮り直しが容易ではない環境ならではの緊張感があり、一つひとつのテイクに自然と集中力が生まれていたと思います。
フィルムならではの光の捉え方がとても美しく、瞬間瞬間の揺らぎが冬子たちの心情を表しているようでした。観終わったあとに、静かに余韻が残る作品になっていると思います。ぜひ劇場で体感していただけたら嬉しいです。

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