澪とともに「女性記者殺人事件」の聞き込みを受けたパティスリーのパティシエ・小山田丈治(片桐仁)は、被害者の南沢に新作のケーキを頻繁に送り付け、「あなたの中で溶けて欲しい」というメッセージを送っていたことが明らかに。
さらに、ミニスカートを履いた若い女性と、澪の同僚でパティシエ助手の小泉彩葉(田中美久)を入れ替わり立ち代わりで自宅に招き入れていました。そこで彩葉は小山田から当然のようにお金を受け取り、パティシエと助手という2人の関係の歪さが浮き彫りとなります。
彩葉が小山田を脅すような態度をとる理由は、パティスリーの店内で小山田と店の制服を着た女性が情事に耽る様子を目撃し、それを動画撮影していたからでした。彩葉は「忘れ物を取りに行っただけなのに、あんなに衝撃の場面を見せられちゃってさ~」と蔑んだ目線を送り、「こんなのネットに流された日には、あの店はおしまい」と、小山田をせせら笑いました。

小柄で可愛らしいルックスとは裏腹に、したたかな一面を覗かせた彩葉は「いま新しい男と良い感じなんだ。でも、もう少し遊んだら、奥さんにバラしちゃうんだ」と、小山田のほかにも標的がいる様子。そのターゲットと一夜を共にすると、その様子もバッチリ隠し撮り。そして、「人の幸せが大っ嫌い」と吐き捨てたのでした。
真人と澪の部屋の隣に引っ越してきた謎の男は、夜な夜な夫婦の会話を壁越しに盗聴する日々。さらには澪が出した家庭ごみを持ち帰り、中身を物色。真人宛の生命保険の封筒を手に取り中身を確認すると、それを壁に貼り付けました。そして、その壁一面には「女性記者殺人事件」の被害者の南沢の写真、真人と澪を隠し撮りした写真が所狭しとズラリ。壁に爪を立てて大きな嗚咽を漏らしたこの男の目的はいったい…?