賀来とボイル監督が「SIGNAL181」を立ち上げたのは、一大ブームを巻き起こした初タッグ作「忍びの家 House of Ninjas」配信と同年の2024年。賀来は会社設立の経緯について、「「忍びの家 House of Ninjas」では自分たちがピッチした企画がNetflixに認められ、一から作品を作る楽しみも大変さも色々と経験しました。その後に2人で、本当に自分たちが作りたいものを誰にも邪魔されずに作る“ラボのような場所が欲しい”と話し合い、会社を設立して一発目の作品は劇場映画にしよう、と定めました」と振り返る。記念すべき第一作目に選んだのは、“ホラー”ジャンルだった。限られた予算の中でも高いエンターテインメント性を発揮できることに可能性を見出し、ボイル監督が長年温めていたという企画を基に、着想を重ねていったと明かす。

本作で二人がこだわったのは、従来のジャパニーズホラーに捉われないスタイリッシュな映像表現。劇中には、主人公の霊媒師・愛里(穂志もえか)が除霊の儀式で使う小道具をはじめ、アート性の高い美術が随所に散りばめられている。賀来は、「衣装に関しても衣装デザインを入れて、できる限り一から作っていただきました。美術や小道具も同様です。また、イメージボード(世界観や質感などを視覚的に共有するための資料)を作成して、どうしたらキャラクターがもっと生きて見えるか、リッチに見えるかを徹底的に探求しました」と語る。さらにボイル監督は、「手作業で作り込んだ実写の特殊効果やメイク、そこに加わるCG、そして没入感のある音響設計まで含めて、日本とアメリカの両方から集まった国際的なアーティストたちと仕事ができたことを本当に幸運に思っています。それぞれが異なる視点や技術を持ち寄ってくれたことで、この作品は劇場で観てこそ真価を発揮する、非常に没入感の高い体験になっていると思います」とコメントしている。

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