前作に引き続きメガフォンを取った渡辺監督は、本作について「本シリーズの実写化は毎回ミッション:インポッシブルですが、中でも今回はミッション:インポッシブル中のミッション:インポッシブルだった」と表しながら、「大きなハードルが沢山あった作品でしたが、イタリアの現地クルーが心から我々を迎え入れてくれて、ある意味で日本にいる時よりも仕事がしやすいぞ!?と思うくらいでした。ただ彼らは本番中もずっと喋っているのでそこは大変でしたが…」と明るい雰囲気での充実したヴェネツィアロケを紹介していた。

日本映画として初めてとなる、全編ヴェネツィアロケ。ヴェネツィアの印象について高橋は「街並みを見ても車も自転車も走っていないし、道行く人々を含めてすべてが異国。パリとは違う閉塞感があって、路地に入って広場に出るとそこから道が枝分かれして…。原作通りに鳩が多いし、日本と変わらない鳩のはずなのにヴェネツィアの石畳にいる鳩を見ると、荒木先生が描いている世界だと思えた」と異国情緒に感動。散歩中には大東の撮影現場に遭遇したそうで「見学しようとひっそり行ったらスタッフさんに『撮影はやめてください』と言われて『僕です』と…。今まで徒歩15分で岸辺露伴の現場に行ける贅沢を味わったことがなかったので、後ろの方でニヤニヤしながら『露伴の現場だなぁ』と客観的に見ていました」と明かすと、高橋の見学に気づいたという大東は「いざ近寄って見たら、高橋さんは浮かれていた。温度差が違うなと思った」と暴露して笑いを取っていた。

飯豊は「充実して幸福な一か月間だった」と撮影の日々を振り返り、「お昼休憩にみんなでレストランに行って、パスタを食べてエスプレッソを飲んで撮影に戻る。そんな経験は初めてでヴェネツィアに来ている感覚を味わいました」と回想。玉城は「パスタやピザを食べ過ぎると太ってしまうので、スーパーで食材を買って滞在先のホテルのキッチンで料理して。そこに(飯豊)まりえも来てくれたりして。ヴェネツィアで暮らすように撮影が出来たのは贅沢な事でした」と滞在を楽しんでいた。大東も「ヴェネツィアは本当に美しい街。ボンゴレを食べ歩き、ボローニャに足を延ばして本場のボロネーゼを食べました」とグルメに舌鼓。井浦も同じく「日本のトマトも美味しいけれど、イタリアのトマトはどこで買っても美味しい。トマト料理をマスターするくらいトマト漬けでした」と本場の味に感激していた。

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