⼤九監督は「重要な要素として“命”を扱う題材であり、しかも私が本作を引き受けてからの間に⼤切な⼈との別れがあったりして、命を考えざる得ない期間でもありました。そことの向き合い⽅がもろに出た映画だと思います。⾃分としてはとても不思議な感覚で、作為的に作ろうとしたわけではなく“命”という題材を映画として形作るためにはどうすれば良いのか?それを模索する中でこうなった。私としても何年後かに⾒直したいと思える映画です」と⾃⾝にとっての重要作と位置付けていた。

また話題の萩原と河合のクライマックスシーンに触れて萩原は「あのシチュエーションはなかなか経験出来ないもので、⼆度⽬を望んでもほぼ不可能ではないかと思うくらい今までとは異なったシーンでした。緊張感というかハイに近く、怖いけれどもやってみたいといった⾊々な感情がありました。今振り返ってもいいチャレンジだと思うし、忘れることのないシーンでもあります」と回想。河合も「台本を読んだ時は『⽝になる!?どうしよう…』と思って、成⽴させなければいけない⾼いハードルのように思っていたましが、撮影最終⽇になるにつれて難しいと思わなくなっていって、⾒えているものに向かっていく感覚に変わっていきました」と⼿応えを⼝にした。⼆⼈の熱演に⼤九監督も「現場でお⼆⼈の芝居を⾒て出来がったようなもの」と絶賛だった。

萩原と河合は本作で初共演。お互いの意外な⼀⾯に話が及ぶと、萩原は「それこそクライマックスシーン撮影の休憩中、⻑セリフが終わったあたりでホッとされている河合さんの姿を⾒て嬉しくなった。河合さんにはどんな困難でも完璧に切り抜けるような強さを感じていたので…」と緊張から解放された無防備な河合の姿に感動。これに河合は「それに気づかれるのはあってはならない事で…本当にすみませんでした」と平謝りも、萩原は「あれだけのシーンをやって何事もなかったようにしている⽅が『えええ!?』と思うので、その姿を⾒て『お疲れ様!』と思えてホッとした」とフォローした。

それでもストイックな河合は「⾃分のセリフが終わった時に萩原さんから『ちょっとスッキリしている?』と⾔われて。(笑)本当に反省しました」と照れ笑いで恐縮しきりだった。そんな河合は萩原を評して「お喋りで饒⾆な⽅だと思った。好きな事の話題に対してずっとそのことを話していて⽌まらなくなる姿を何度もお⾒かけしました」と打ち明けていた。

最後に主演の萩原は「⼤ヒット御礼舞台挨拶が出来るのは映画を観てくださる⽅々がいらっしゃるから。映画公開からちょっと経って⾊々な感想を頂き、今⽇も含めて沢⼭の⽅々に映画を観て頂けているのが嬉しいです。これからも⻑く、この映画を楽しんで頂ければ何よりです」とさらなる⼤ヒットを祈願していた。

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