鈴木自身は演じる際に何も考えていなかったというが、それは、「私の演じたフキちゃんは、いろいろ考えるタイプじゃなくて、何も考えずに純粋に感じたことをやっちゃう子」だからだと役を分析したうえでのことだと明かし、はやくも役者としての真髄を感じさせる。

現地時間5月17日にワールドプレミアを迎えた本作。早速海外メディアには「鈴木唯がスクリーンを支配している」(Collider)、「ニューカマーである鈴木唯の演技がまばゆく美しい」(The Hollywood Reporter)、「彼女の演技に心を奪われる」(Deadline)といった絶賛の声が相次いでいる。

また、初めての国際映画祭の参加に、レッドカーペットではぴょんぴょん飛び跳ね喜びを爆発させる子どもらしい一面と、各国のメディアに笑顔で手を振ってみせる堂々とした一面を見せた鈴木。映画同様、誰もが彼女から目が離せない魅力を放った。

もし彼女が主演女優賞に輝いた場合、かつて主演男優賞を獲得した『誰も知らない』(04/是枝裕和監督)の柳楽優弥(当時14歳)より若く、《最年少受賞》かつ《日本人初の主演女優賞》となり、その受賞結果にも期待も高まる。

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