
豪華客船のクルー・羽鳥寛子役を演じた森は「モデルの方が「私たちの仕事はお客様が下船する時にいつも通りの笑顔で帰っていただくこと」とおっしゃっていて、こういうピンチな時に考え直さないといけないことだなと思いましたし、日頃から考えるようになりました。」と、報道記者・上野舞衣役の桜井は「上野というのは一番視聴者に近い目線の役なので、そこは大事にしたいと思っていました。それでも、ここにいる皆さんの命を削った試行錯誤するようなシーンをたくさん読ませていただくと、どうしてもそちらに引っ張られてしまって、上野という立ち位置の落としどころの難しさがありました。上野は報道マンとしての正義を通して作品を立体的に見せる一つのパーツだったと思いますし、皆様に真実をお伝えする側の揺らぎ意識していました。」と役作りの難しさを明かした。

船内で指揮をとる仙道行義役の窪塚は「モデルの近藤先生とお話させていただいた時に「今も能登です。空いてたら訓練してます。」とおっしゃっていて。名もなきヒーローたちが命をかけて支えてくれているんだとこの映画を通して伝えられると思うんですよね。あきらめた人があきらめる人を作ると思っていて、乗船していた人全員があきらめなかったということだと思います。」と答えつつ、「命よりも大事にしないといけないものは、何だっけ、、」と小栗にヘルプを求めると、小栗が「人道的なことだね」とフォローし、旧知の仲を演じる二人らしいやり取りをみせる場面も。
