
この類を見ないセットについてマッカリー監督は「この潜水艦は、『ミッション:インポッシブル』のシリーズの歴史で最もすばらしいセットとなった」と語る。また、このアイデアは前作『デッドレコニング』から既に芽生えていたようで、まさに、長期的なビジョンと綿密な計画が、この壮大なスペクタクルを可能にしたのだ。

トムは、本シーンのために1時間15分もの長時間水中撮影に挑戦。低酸素症のリスクと闘いながら行われる撮影は肉体的に大変ではあったが、最高のパフォーマンスを追求し続けた。「実際に水中に入らないと、ストーリーをプッシュすることができない」と語るトムの言葉からは、彼の俳優としての真摯な姿勢とストイックさ、そして本シリーズへの並々ならぬ情熱を感じられる。

なお、水中で撮影を行うとなると、当然コミュニケーションの壁にぶち当たるが、そこはさすがの『M:I』チーム。本シーンをスムーズに進行するため、そしてトム及びスタッフの安全を考慮するために特殊な手信号まで開発された。これらの努力の積み重ねが、観客を作品の中に没入させるほどの圧巻のアクションシーンを生み出すのだ。トムとマッカリー監督のこだわり、そして制作チーム全員の献身的な努力が結実した本シーンは、観る者すべてを映画の世界へと引き込むリアリティと説得力に溢れた出来栄えとなっている。

特別映像はこちら https://youtu.be/UrBwC3-tgXc