観客側を優先していいとこ取りしたチープな感動作とは真逆。
想い出は時制を超えて錯綜し、感情の脈絡は示されずに進む。
だってそれが愛のレシピだから。共に生き、時を重ねた証明。
これは、私たち他者がどこまでも二人に寄り添い続ける物語。
こんな当事者への敬意にあふれる映画を、ずっと待っていた。
──SYO(物書き)
あらすじでも予告でも、この作品の素晴らしさは、ほんの少しも伝わらないでしょう。
重なり合う異なる時間軸が、人生の喜怒哀楽を同時に表現していく。
こんな風にまとめ上げた才能にただ圧倒された。
とにかく観るべき傑作!
──塚原あゆ子(テレビドラマ演出家・映画監督)
最も人生が残酷に感じられる瞬間にこそ、光を見出せることを教えてくれる、生命力に満ちた力強い映画。女性として、母として、仕事人として、限られた時間の中でどう生きれば人生を豊かにできるのか?その問いに深く向き合うきっかけをくれた。
──DIZ(映画アクティビスト)
記憶の欠片を少しずつ思い出していくように、ありふれた日々の限りある時間を交錯しながら紡ぐ物語。愛おしい幸せから悲しみの瞬間まで、すべてが生きている証で美しく輝いている。
──寺嶋夕賀(映画コラムニスト)
人生は選択の連続だ。
フローレンス・ピュー演じるアルムートが、一瞬一瞬を大切に、力強く生きる様は美しく鮮やかで。
もしわたしが彼女の立場だったら。どんな選択をしたのだろう。
“今”を生きる大切さを彼女はわたしに教えてくれた。
──長谷川京子(俳優)
徹底的な生への姿勢。それを表現するフローレンス・ピューの演技が胸に刺さった。
正反対に思える二人が心を動かし、共に歩んでいく愛の物語に、今、目の前にいる人を大切にしたいと思う。
ぜひエンドロールの最後まで作品を観てもらいたい。
──松井玲奈(役者・小説家)
なんて素敵なふたりの日々のアルバムだろう。
我々は死へのカウントダウンではなく、幸福の密度で体感が変わる非線形の流れを生きている。
記憶のモンタージュとして編まれるこの映画の「時間」は、人生そのもののような形をしていると思った。
──森直人(映画評論家)