渡辺監督は「人間讃歌」、玉城は「二面性」といい「一つの伝え方では出来ないような、映画自体が二面性を帯びているから」、

飯豊はよく「怖いのこの映画?と言わることがある」と明かし「ミステリー、サスペンス…安心してください、泉くんがいますよ!!」と茶目っ気たっぷりの回答を披露。

一方、高橋は「裁かず媚びない整っていない人間達の寓話。まだあります」とし「露伴は人を裁かない。自分の中で腑に落ちれば、その人を断罪せずに去っていくスタイルをこれまでも取って来ました。かといって誰かに媚びるわけでもない。昨今整わされる圧を感じることもあるけれど、整っていない人間たちが寓話の中で生きている作品はなかなかない。そんなものがまだありませ!という事です」と意図を説明した。

最後に主演の高橋は「僕らは原作という大きく肥沃な土地に根を張らせていただき、もう6年目になります。皆さんの評価・応援という水や日差しを栄養に枝葉を伸ばしていき、ようやくここで一つの物語を紡げるほどの強度になって来たのではないかと思います。露伴は自分の人生を誠実に生きることを後押ししてくれるような存在です。今回は幸福や絶望というテーマがありますが、僕は裏テーマとして人が人である事とは何なのか?を意識しながら撮影に臨んでいました。皆さんにはこの作品から少しでも勇気を感じ取ってもらえたら嬉しいです。人間讃歌は『勇気』の讃歌ッ!!人間のすばらしさは勇気のすばらしさ!!ですから。これはウィル・A・ツェペリの言葉です」と『ジョジョ』愛たっぷりに呼び掛け、舞台挨拶は温かな雰囲気の中終了した。
