さらに画家・ヒグチユウコの描き下ろしイラスト&著名人からのコメント到着!

<ヒグチユウコ(画家) コメント>
おじいちゃんの入れ歯
ラジオ
エマの大切なサイ
幼い少女の脳内を構成する夢の中彷徨う様子はとても幻想的でありながら、
観客を置いてきぼりすることなく私たちを光に導いてくれます。
<ISO(フリーライター) コメント>
ハンドメイドで作られた有機的な迷宮や怪物たちが、おぞましい悪夢に宿す生の鼓動。
だからなのか、暗く悲しく狂気的な映像のなかにもどこか優しさが漂う。
まさか最後にこんな繊細な感情を呼び起こされるとは。
<人間食べ食べカエル(人喰いツイッタラー) コメント>
彷徨う娘の道標となるのは家族との思い出と声。
この描き方が本当に尊くて、美しくて、目ん玉が取れるかと思うくらい泣きました。
意識の中に広がる世界観はダークでおぞましく、どこか愛嬌も感じさせる素晴らしいビジュアル。
ドラマや画作り全てが渾然一体となって、心に深く深く突き刺さった。
<小中和哉(映画監督) コメント>
5歳のヒロインがとにかくキュート!
自分の娘を出演させて映画に刻印しようとする監督の業みたいなものは、
大林宣彦監督の16ミリ自主映画と同じですね。
振り切った異世界ファンタジーかと思いきや、夫婦のすれ違いや子供に対する思いがリアルに描かれ、
夢と現実の交錯のさせ方が絶妙です。
最後は一家の幸せを願って泣いてしまいました。
<涌井次郎(ビデオマーケット店主) コメント>
スマホ一つで誰でも映像が撮れる今、わざわざ期限切れフィルムや、
100年前の手廻し式カメラで撮影することの意味を、この映画は雄弁に
物語っている。そんなフィルムマジックを信じる監督が、骨董品のように
魅惑的な映像を通じて描いたのは、結局のところ絆や思い出という、
眼に見えないものだったりするのが泣かせる。それでこそ映画じゃないかと!
<世紀末(漫画家/イラストレーター) コメント>
満月みたいにぽっかり空いた穴は一晩では埋まらない。
少女は夢を見るために目を閉じる。
目を閉じた方が自分の恐れているものや愛する景色がハッキリと見える。
少女はまばたきをする。夢と現実をいったりきたり。
瞳と同じやわらかな青い夢の続きはきっと現実でみる。
<野水伊織(映画感想屋声優) コメント>
愛にあふれた記憶と、迫り来る終わり。
けれど終わりを象徴する異形たちも、怖いよりも物悲しい。
ねぇ。ママと、パパと、わたし。
それだけでいいのに、この願いはどうしてこぼれ落ちてしまうんだろうね。
これは、少しだけ変で、あまりにも眩しくて、
私たちが無条件に愛されていた“あの日”を思い出すフェアリーテイル。
<小野寺系(映画評論家) コメント>
争いと分断の時代だからこそ、心のなかの純真な“子どもの声”に耳を傾けたい。
さまざまなファンタジー作品からの啓示を受け、デジタル全盛の潮流のなか、
手づくりで生み出される本作が映し出すのは、傷ついた少女の生きる意志を呼び覚ます“創作の力”だ。
ものづくりや創造の“魔法”を信じる、全ての人に観てほしい。