この度、本特集上映のポスタービジュアルも完成!

この度解禁したポスターに映るのは、『ぼくら、20世紀の子供たち』に登場する成長したパーヴェル・ナザーロフのリアルな姿。本作は、ソ連解体後のストリート・チルドレンを水平の目線で捉えたドキュメンタリーであり、ワレルカと守護天使の物語の最終章となる作品。

『動くな、死ね、甦れ!』

舞台は第二次大戦直後、収容所地帯と化したソ連の炭鉱町。貧困、暴力、脅し、殺人…大人でさえ自分を守ることで精一杯な世の中を、危うげながらも逞しく生きる12才の少年ワレルカ。スケート靴の盗難騒動や、学校のトイレにイースト菌を入れたり、機関車を転覆させたりなど、彼の引き起こす無垢な、しかし、やってはならない悪さは、母親への反発と相まって次第にエスカレートしていく。そんな彼の前に、守護天使のように現れては、危機を救ってくれる幼馴染の少女ガリーヤ。二人に芽生えた淡い想いは次第に呼応していくが、やがて運命はとんでもない 方向へ転じていくのだった…。

監督・脚本:ヴィターリー・カネフスキー
出演:パーヴェル・ナザーロフ、ディナーラ・ドルカーロワ、エレーナ・ポポワ

『ひとりで生きる』

15才になったワレルカは、少年期に別れを告げようとしていたが、大人たちの世界はますます悲劇的な様相を呈し、ワレルカにとって唯一、ガリーヤの妹ワーリャと一緒にいる時だけが心落ち着く時だった。そんな中、ある事件をきっかけに学校を退学になったワレルカは、ワーリャの思いをよそに、ひとりで町を出る。故郷や家族と離れ、ひとりで生きるワレルカ。一方、残されたワーリャは、返事の来ないワレルカへの手紙を送り続け・・・。随所に幼さを見せながら、大人へと成長していく少年の微妙な心の風景を見事にスクリーン上で開花させた抒情溢れる傑作。

監督・脚本:ヴィターリー・カネフスキー
出演:パーヴェル・ナザーロフ、ディナーラ・ドルカーロワ、エレーナ・ポポワ

『ぼくら、 20 世紀の子供たち』(デジタルリマスター版)

国際的な評価を得たカネフスキーが次にカメラを向けたのは、社会体制が崩壊したロシアの都市に巣くうストリート・チルドレンたち。彼は、取材の最後に「何か歌を歌ってくれないか」と子供たちに要望する。 窃盗、強奪、売春、そして殺人残忍性をエスカレートさせていく彼らの裏側に傷つきやすい感受性を見るカネフスキー。やがてカメラは、思わぬ場所でワレルカの面影を残したパーヴェル・ナザーロフの姿を捉える。そして、2本の映画で共演したのち、全く異なる人生を歩み成長していった パーヴェルとディナーラが再会を果たす。

監督:ヴィターリー・カネフスキー
出演:パーヴェル・ナザーロフ、ディナーラ・ドルカーロワ

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