舞台挨拶では、これから映画を鑑賞する名古屋のお客様へ向けて「この作品は1994年に公開された『免許がない!』という映画のオマージュとも言える作品。公開から約30年、また南条弘がスクリーンに戻ってまいりました。笑いもあり、涙もある素晴らしい映画に仕上がっていると自負しております。最後まで楽しんでいただければ幸いです。」とコメントし、本作への自信をのぞかせた。

また、本作で演じた南条弘については「南条弘はすべて私自身と言いますか、(南条弘も)セコイ奴なんですよ(笑)。ですから私に似ているかなと思っております。」と冗談を交えながら語り、「セコイところだけじゃありませんから(笑)」と会場の笑いを誘うなど、チャーミングなキャラクターへの想いを語った。

南条のマネージャー・川奈舞を演じた西野七瀬との共演についても触れ「最初は南条を立てる真面目なマネージャーだったが、それでは面白くないと思い、もっと南条を冷たくあしらってほしいとお願いした。」と明かし、『帰ってきた あぶない刑事』に続く二度目の共演となった西野との息の合った掛け合いや、撮影時のエピソードを披露。さらに、舘の事務所の後輩でもあり、南条との出会いで大きく人生が変わっていく少年・来宮亮を演じた黒川想矢についても「気持ちで芝居ができるいい俳優。16歳の彼から学ぶことがいっぱいあった」と語り、黒川の演技を絶賛した。
加えて、劇中で南条がある“想い残し”を果たすために大切な思い出の地を巡るように、舘自身の名古屋での思い出にも話が及び、出身である千種高校時代の思い出を振り返った。「駅を出てから高校までの道のりは、当時はまだアスファルトで舗装されていなかったので、好きだった女の子に見せるためにピカピカに磨いていた靴が、すぐ泥で汚れてしまった。」と、ほろ苦くも微笑ましいエピソードを披露し地元への愛情をにじませた。
最後に、これから映画を鑑賞するお客様へ向けてお気に入りのシーンを紹介。終盤でのアクションシーンを挙げ、「乱闘のシーンで、最初の台本では西野くんがただ見ているだけだったが、それでは面白くないと思い(乱闘に)参加してもらった。ぶっ飛ばされたり、足にしがみついたりそのシーンが印象的です。」と撮影時の裏話を披露。会場は作品への熱い期待感に満ち、地元・名古屋での特別な凱旋イベントは大盛況のうちに幕を閉じた。
