地図にない島を支配する謎の支配者ムオムを演じた愛之助。2023年に上演した歌舞伎『流白浪燦星(ルパン三世)』でルパン三世を演じたことから「勝手にルパンを助ける役だと思って台本を開いたらメッチャ敵!“私対ルパン一味”みたいな…(笑)。複雑な心境でしたが、全力で務めました」と明かすと、栗田は「最強の敵!本当に強かった。もうルパン一味は全滅だ~!」と健闘を称えていた。

そんな愛之助が、ムオムが発する独特なうめき声のような通称“ムオム語”を生披露すると、栗田は「え~と、古古古米は1,700円?」などとテキトーに訳して爆笑をさらい、愛之助は「そんなこと絶対に言いません!正解は“エンドロールまで観てください!”です」と訴えていた。

30年ぶりの新作、という事にちなんでキャスト陣が30年前をプレイバック。栗田は「1995年3月19日に山田さんが他界されて、『ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス』の声優オファーが来たのがまさに30年前。納谷さん始めレジェンド声優の方々がいるスタジオに立たされて、今で言うと大谷翔平の代わりに投げて来い!みたいな事です。右も左もわからないままやっていきましたが、そこからの始まりで30年も携わらせていただいてる」としみじみ。大塚は「僕は『ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス』で大谷の代わりに投げている栗田さんをスタジオで拝見して応援していました。先輩方みんな元気で僕らは新人で、その先輩方の自在な佇まいを覚えています。ちょうど今、次元をやらせてもらっているので、夢が叶ったのかなと思います」と懐かしむ。

浪川は「僕は、仕事もさせていただきましたが、大学受験に失敗して勉強していた単なる浪人生でした。」と回想し、沢城は「ちょうど『声優になるぞ!』と決めたくらい。いつか『ルパン三世』のヒロインにと思っていたので、こういう形で参加させていただけるのかと思うと不思議な気持ち」と感慨。山寺は「僕はデビュー10周年で浮かれていました。生意気だったと思いますね。その2年後に『おっはー!』が始まり、ちょっと謙虚になることを覚えました(笑)」と時の流れの早さを実感。

愛之助の30年前は「片岡愛之助という名前になってちょうど4年目くらいで、主役をやったことのなかった時代。同い年の中村獅童君とよく、夢を語りあいながら飲み歩いていました」と懐かしんだ。

B’zによる書き下ろし主題歌『The IIIRD Eye』も話題。栗田は「この料理に欲しかった素敵な味を付けていただいた。B’zの楽曲がドカーンとリズムも温度も上げてくれて、作品が物凄いものになったと思った」とお気に入り。山寺も「ルパンへのリスペクトとB’zのロックの融合!素晴らしい楽曲で震えました」と絶賛し、B’zと親交のある愛之助は「出演と主題歌、こういう形でまさに夢のような競演をさせて頂いた」とコラボを喜び、小池監督も「感動しましたね。めちゃくちゃかっこよくてスピーディーで、松本さんのギターリフがすごく好きなのでそこを活かして欲しい、若者の応援歌になるような雰囲気の歌詞になると嬉しい、とリクエストもしていた。ちょうどそういった楽曲を作ってくださって、本編制作の大変なときに力をもらいました。」と感慨深げだった。

最後に栗田は「モンキー・パンチさんが描いてこられたイメージのルパン三世が『LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族』にすべて繋がっていると思うので、もしモンキー・パンチさんがご覧になったとしたら『凄いものを作ってくれたね!』と言ってくれるような作品になりました。絶対の自信があるので、ごゆっくりと楽しんでください」と呼び掛けていた。最後には、本作の大ヒットを祈願して、栗田「俺の名は!?」キャスト&会場「ルパン三世~!!」のコールレスポンスに合わせ、ルパン仕様に“ごくろうさんマーク”があしらわれたフェイク紙幣が盛大に舞い、会場のボルテージ最高潮!意気上がるジャパンプレミアとなった。

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