あたたかな雰囲気に包まれたイベントもいよいよ終盤。最後のメッセージを求められた山元監督が「映画『この夏の星を見る』は“距離の物語”となっております。それは身体的距離、心の距離、ISSと星との距離の物語です。コロナ禍当時、混沌とした中で距離を取らないといけなくなり、そこにはさみしさがあったり、超えなくちゃいけない壁を感じていたと思うんです。でもこの映画のように希望を持って、壁を越えていく、距離を超えていくことに邁進していけば、きっとたどり着くものがあるんじゃないかと。そういう願いを込めてこの映画をつくったので、皆さんに届いたら幸せだなと思います」と語ると、桜田も「当時、学生だった皆さんを含め、その姿を見守ってきた親や先生など、どの世代の方々にも刺さる作品になったんじゃないかなと思います。人は誰しも生きていれば、乗り越えないといけない壁、試練、目的地までたどりつけないこともありますが、コロナによってそれが改めて浮き彫りになった。でも、たった一言のアイデア、たったひとつの思考で、こんなにも運命は変わって、目的地に辿り着けるんだと、この映画は証明してくれると思います。皆さんの背中をたくさんたくさん押してくれる作品になりました。皆さん公開まで盛り上げていただけますとありがたいです」と会場に呼びかけた。


