メガホンを取った日向寺監督は、「ここまでの道のりが本当に長くて、コメディ映画ですが、制作過程は正直笑えないことばかりでした。ですが、スタッフ、キャスト、クラウドファウンディングで支援をしてくださったみなさまのおかげで、無事初日を迎えることができました。本当にありがとございます。」と感謝を述べ、「フラッシュモブが失敗したとしたら、その後の人生はどうなってしまうんだろう?と考えたところからこの話を書き始めました」執筆の秘話を明かした。

見どころのひとつとして挙がったのが、愛美が砂をかけるシーン。日向寺監督は「どんな風に砂をかけてくれるのかなと思ったら、しっかりかけてくださり、機材が壊れそうになって、撮影部から僕がちょっとだけ怒られましたね(笑)芝居はバッチリでした」と振り返った。
また劇中のフラッシュモブダンスシーンでは、傳谷は「ラストにダンスシーンがあるんですが、本当に寒かった」と語り、俵山は「12月末の撮影で、寒さでみんなのテンションがおかしくなっていたので、芝居として踊るというよりも、暖をとるために踊りました」と笑いを誘った。

さらに舞台挨拶の終盤には、フジテレビ『ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』2021年大会で優勝した俵山が、渾身の“細かすぎるモノマネ”を披露。独特のセンスに、観客からは笑いと拍手が巻き起こった。傳谷は「こんな人いますよね。正面から見たかった」と俵山のモノマネを大絶賛し、笑いと温かさに包まれた舞台挨拶は幕を閉じた。

イベントの締めくくりに、傳谷は「悩んだり、不安を抱えたり、いろんなことが日々あるかと思いますが、このスクリーンを見ている時間だけは、日常を抜け出して、笑って、肩の力を抜いていただけたらなと思います」とコメント。「ぜひ、SNSなどでみなさんの声を届けて欲しいです」と映画の繁栄を祈った。
