この度、6月20日に、荒木村重軍が籠城し、映画では緊迫の心理戦が繰り広げられた舞台・有岡城がかつて存在した“聖地”・兵庫県伊丹市にて公開記念舞台挨拶が開催され、主演の本木雅弘、吉高由里子、青木崇高、黒沢清監督が登壇した。舞台挨拶後には、伊丹市内の「有岡城跡」、そして本木が演じた主人公・荒木村重ゆかりの地である「荒村寺」を一同が訪問した。

満席の客席から割れんばかりの拍手で迎えられた一同。籠城する有岡城で発生した不可解な事件に挑む城主・荒木村重を演じた本木は、地元の観客に向け「村重は歴史上“城を捨てて逃げた卑怯者”というレッテルを貼られがちですが、地元の皆さんはどう思われていますか?」と逆質問。客席から温かい拍手が沸き起こると、本木は「村重は“再発掘されるべき新たなヒーロー”だと思っています。そんな彼のゆかりの地で皆さんに作品を届けられたことは、本当に大きな喜びです」と感無量の面持ちで語る。
村重の妻・千代保役を演じた吉高は、「この土地で村重や千代保が生きていて、その命のバトンが今の皆さんへ繋がっていると思うと感慨深いです。“村重は人を殺さない、生かしている武将だ”ということを、お心広く観ていただけたら」と笑顔で挨拶。村重の腹心・荒木久左衛門役の青木は、「伊丹に来た瞬間、ふわっと温かい空気に包まれる感覚がありました。街全体が応援してくれているのを感じます」と感謝を述べた。
初の時代劇に挑んだ黒沢監督は、歴史の舞台である伊丹での上映に「感無量です」と喜びを滲ませました。さらに村重の魅力について、「戦うことしか考えていなかった時代において、自分のやりたいことを純粋に追求し、生き抜いていった姿は本当に格好いい。現代を生きる私たちにとっても、これからの生き方の参考になればこれ以上幸せなことはありません」と締めくくり、場内は再び盛大な拍手に包まれた。