制作発表記者会見 in 韓国

100人以上の多くの記者やメディアが来場し、小芝風花さん、佐藤健さんの順でフォトセッション。日本ではなかなかみられないポージングで韓国メディアにサービス。そこへソン・ザヨンプロデューサーも加わりたっぷりとフォトセッションを行い、韓国での歓迎の様子が見られた。会見が始まった際には、二人から韓国語で挨拶をすると会場から拍手が。
会見の冒頭では、ソン・ザヨンプロデューサーへの質問が飛び交う。「韓国が中心になってグローバルヒット作品を作るべきだという業界の声がありますが、この作品はその目標を念頭に置いていたか」という記者からの問いに対してソンプロデューサーは「日本オリジナル版の企画の時は韓国版のヒット成果が出る前だったので、念頭にはおいていませんでした」と語る。
続いて、韓国メディアから小芝、佐藤への質疑応答が始まり、今回の作品へ出演した経緯について聞かれると、佐藤は「韓国のドラマはよく見ていてアン・ギルホ監督の作品を観て素晴らしいと感じていたので、今回お仕事が一緒にできることは大変に嬉しかったですし、実際現場でも勉強になりました」と伝え、小芝は「一番好きな映画が韓国の映画『7番房の奇跡』だったので、今回監督、スタッフさんとご一緒できるのがとても嬉しく、今回すぐにやりたい!とお返事しました」と回答。さらに韓国版について聞かれると、佐藤は「監督には観ないでほしいとも言われたが、お会いする前にもう観ていたので、正直に伝えました」と明かす。「韓国版は面白くて、日本に置き換えた時にそれをより良くしたいという思いでいました」。
一方の小芝も、「私は監督には観ていないんだったら、韓国版は観ないでと言われましたが、観ました!」と会場の笑を誘った。「ドキドキハラハラするシーンや同窓会でガラリと人が変わる部分はうまく表現できたらいいなと思いましたし、人が惹きつけられるシーンを魅力的に演じたいと思いました」と作品への思いも語った。メディアからの質問は途切れることなく、演じたキャラクターについて聞かれると、小芝は「2度目の人生で復讐を決意した女性で、とても強い人なんだと思いました。1度目の人生では人に振り回されながら、それでも人を信じる強さ、目的をやり遂げるためには自分を陥れた人と一緒にいる、という強さを感じました」と美紗への想いを語った。亘を演じた佐藤は、「僕が亘を演じる上で大きな軸にしようと思ったことは、美紗を幸せにするために自分の人生を使おうと決めた男。それだけは決めて演じようと思いました」と今回演じた役への潔さを見せた。さらに、韓国の制作環境の違いなどの記憶に残るエピソードを聞かれると、佐藤は「もっと違うかなと思ったのですが、そんなに変わらなかったです。それは、僕らがやることはその役のバックボーンを知って感じて演じること。監督の言葉はわからなくても言いたいことはわかりました。一つの作品に向かって同じところを見ていたので言語の違いに戸惑いはありませんでしたし、むしろやりがいがあって、演技もしやすかったです」とプロフェッショナルな俳優としてのスタンスを明かし、小芝は「コミュニケーションをとりづらいということもなく、韓国の皆さんがどんどん日本語も覚えてくださってとてもやりやすかったです」と語る。ソンプロデューサーも「韓国と日本の制作規模や環境の違う部分は当然あるが、本作は韓国と日本の2つの感じがあって、シナジー効果がありました」と加えた。

最後のメッセージでは、ソンプロデューサーが「長く企画したので”ついに”という清々しさがあります。 プライムビデオで1位、さらにグローバル1位を獲得してほしい」と期待を寄せ、小芝は「今日は初めての韓国での会見の場で緊張しています。一人一人のキャラクターに物語があるので楽しんでほしい思いでいっぱいです。きっと韓国の『私の夫と結婚して』ファンの方にも楽しんでいただける作品になると信じて撮影に挑みました。韓国の監督、スタッフの方々とお仕事できたこともとても嬉しかったです」と喜びを伝え、佐藤は「脚本をもらった時から久しぶりにワクワクしながら読み進めていきました。それぞれのキャラクターに感情移入できるようになっていて、監督のもと、いい環境でお芝居ができたことに感謝します。とても大きなプレッシャーを感じますが、この作品を任せていただいてプレッシャーを感じられる立場を与えてくださったことにとても感謝します」と確信に満ちた想いを明かし、韓国に招待されたことの感謝を述べるとともに作品を楽しんでほしいというメッセージを残して会見は終了した。
